「手取り」という言葉に含まれる範囲を確かめる
業務委託の募集では「売上」「総支払額」「入金額」が同じ意味で使われていないことがあります。手数料や車両費を差し引く前か後か、税込か税抜かを確認してください。給与の手取りと同じように比べると、契約後に負担が見えてくることがあります。
売上60万円を分解する計算例
以下はすべて仮定の月額です。実績・相場ではありません。売上を入金ベースの税込相当額、費用をその月の事業の現金支出としてそろえています。車両を購入した場合の減価償却や、税務上の所得とは区別してください。
| 項目 | 仮定の金額 | 自分の案件で確認すること |
|---|---|---|
| 売上 | 600,000円 | 報酬対象、完了数、稼働日数、税区分 |
| 車両の利用料 | 35,000円 | 保険や整備を含むか |
| 燃料 | 45,000円 | 走行距離、実燃費、給油単価 |
| 保険 | 20,000円 | 車両利用料に含まれる費用と重複していないか |
| 駐車場・通信・その他 | 20,000円 | 誰が何を負担するか |
| 事業支出の合計 | 120,000円 | 手数料や臨時支出が別にないか |
| 売上から事業支出を引いた額 | 480,000円 | 税金・社会保険・家計の支払い前 |
48万円を、そのまま自由に使えるお金とは考えません。税金、社会保険、家計の支出、借入返済などは別に必要です。上の費用に契約上の控除が含まれていなければ、その分も差し引きます。税負担は他の所得や控除、課税方式等で変わるため、一律の「手取り率」は置きません。
件数が少ない月を想定してみる
同じ支出を仮置きしたまま売上が45万円なら、事業支出を引いた額は33万円です。売上が下がっても、車両利用料や駐車場代などは同じ金額のまま残る場合があります。通常月と稼働日が減った月の両方で、必要な支払いを続けられるかを確認します。
売上があっても、入金前の支払いはある
売上の計上と入金は別です。月末まで配送をしても、契約の締日・支払日によっては燃料費等の支払いが先になります。「いくら残るか」と一緒に「いつ受け取るか」を聞いてください。週払いを利用する場合も、対象額、申請条件、手数料の確認が必要です。
応募前に確認する5項目
- 報酬の計算方法と、報酬対象になる業務
- 案内されている金額の集計期間・稼働日数・税区分
- 車両・燃料・保険・手数料などの負担と控除
- 締日・入金日、支払明細の内容
- 車両故障や稼働できない期間に残る固定費
単価だけで迷ったら、売上・経費・時間をそろえた案件比較を使ってください。STSの募集ページに記載する報酬も、案件条件と稼働日数で変わります。具体的な見込みは、条件を確認したうえでご判断ください。
